社団 統合医療推進協議会とは?

設立の趣旨

年間40兆円に迫る国民医療費は、高齢化や技術進歩に伴い今後も増加が予想されています。しかし、リーディング産業として期待される我が国の医療産業は、複雑な公的規制や制度に縛られ、その発展が阻害されているものが数多く見受けられます。いまや世界的趨勢ともいえる統合医療が進展しないのは、その代表例ではないでしょうか。

統合医療は、近代西洋医学に基づく対症療法の弱点を補い、予防医療や終末期のケアにも有効であり、膨張する国民医療費の抑制の切り札とも言われています。西洋医療と伝統医療(相補・代替医療)の長所を統合し、一人ひとりに最適なオーダーメイド医療を提供する統合医療は、医療の質をも全体的に向上させるでしょう。医療需要者に求められ、医療供給者の経営安定化にも寄与する統合医療ですが、残念ながら我が国では混合診療の禁止という規制によってその普及が妨げられています。医療産業の発展において、もう一つ大きなポイントとなるのが“金融”だと私たちは考えています。全国銀行協会が公表している銀行の貸出残高は平成20年度で466兆円。そのうち医療・福祉分野への貸出はわずか2%の9兆円に過ぎません。一方、医療機関に対する調査では、民間病院の半数近くが赤字経営であり、54%が運転資金不足、63%が新規借入困難という窮状を訴えています。あらゆる産業の発展にとって金融は重要な役割を果たしてきましたが、医療・福祉分野においては十分に機能しているとは言い難い状況にあります。これに対し、多くの金融機関が医療・福祉分野を重視する事業戦略を標榜していますが、長引く低金利で金融機関の経営環境は非常に厳しく、医療分野への施策展開は、その体制構築を含めてかなり遅れているように思います。資金繰り改善という顕在化する資金需要への対応はもちろん、医療技術の進歩や統合医療といった新たな医療市場創出など、潜在需要の喚起・対応についても、金融機関は自らの信用創造機能を発揮し、社会的使命を果たさなければなりません。

私たちは、先ずはこの仕組みを全国に普及させ、金融主導による医療産業の経営改革を後押ししたいと考えています。また、経営改革に有効なコンテンツの発掘・開発・普及にも注力します。そして現在はほとんど行われていない業態や診療科目間の連携が進む環境を醸成し、地域における統合医療普及の素地を創出します。欧米や一部アジアの先進諸国で先行しているとおり、統合医療によって医療全体の質の向上や医療供給者の経営の安定化を実現させ、結果として国民の健康に貢献できることを願っています。

団体概要

名称
社団 統合医療推進協議会
理事長
安座間 喜正
設立
2010年5月
所在地
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-16-8 坂本ビル8F
電話
03-5456-2485
URL
http://www.tosuikyo.jp/

役員一覧

代表理事
安座間 喜正(社団 統合医療推進協議会 理事長)
理事
八木 健一
理事
香坂 充輝(一般社団法人共創推進機構 専務理事)
理事
石川 聡(株式会社アイエムネットワークス 代表取締役)
理事
三井 桂子(株式会社女性医療研究所 代表取締役)

社団 統合医療推進協議会

所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-16-8 坂本ビル8F
電 話:03-5456-2485 / メール:info@tosuikyo.jp 【メールフォーム